Noteの記事の転載です。元記事の方が画像やリンクがあって見やすいです。
https://note.com/kanten620/n/ned129466951f

―――

この記事ではADVレギュでもよく使われるeシリーズのカードについて書きます。
現在ADV・PCGシリーズで遊ばれるときは多くの場合ADVシリーズすべて+PCGシリーズすべて というルールで遊ばれることが多いです。とても面白い環境ですが、どうしても最初の方に発売されたカードはインフレについていけず使いにくい面があるのも確かです。この2006年ごろのレギュレーションよりも少し前のカードプールで遊ぶのもまた違ったカードや戦略があるのでぜひ一度遊んでみるのをお勧めします。
その場合eシリーズとADVシリーズが中心で、ルールによってはPCGシリーズが少し入るというものが多いですが、eシリーズのカードはカードの枠が違ううえにPCGシリーズがメインになってからは公式イベントでは使えなくなっているため、敬遠されがちな印象も受けています。

ある程度使えるというレベルのものも入れると結構な枚数になってしまいますので、この記事では特に重要なカードを絞って紹介したいと思います。ADV-PCGレギュで遊んでいるけれどeシリーズも覚えるのが面倒……という方はこの記事に載っているカードだけでも把握できれば問題なく対戦できるでしょう!他のカードはある程度慣れたら少しずつ覚えていけば大丈夫です。
また今回挙げるカードたちは汎用性の高いカードが多く、実物のカードを集めてデッキを組んでいるプレイヤーが欲しがっているようなものばかりです。もし古書店などの1枚数十円のストレージで見かけたら大変お得ですのでぜひ購入しておきましょう!いらなかったら連絡いただければ最低でも100円でお引き取りできると思います(笑)

他にeシリーズのどんなカードがあるか知りたい場合や、本記事にあるカードの効果を確認したい場合は「ポケモンカード 旧シリーズ検索」さんがお勧めです!シリーズや種類を絞って検索できるので便利です。

※黄色い枠のカードは「VS/Web/eシリーズ」がありますが、一般的にひとまとめてe扱いされているのでこの記事でもeシリーズとします。また「サポーター」「トレーナー」など時期によって異なる用語はPCG基準です。

目次
全体的な傾向
地底探険隊
砂漠のシャーマン
預言者
ポケモンナース
町のボランティア
フレンドボール
スピードボール
ミステリーゾーン
ミステリープレート

すべて表示
全体的な傾向
基本的にはポケモンのカードで覚えるべきカードは少なく、主にトレーナーカードとエネルギーカードになります。これはADVシリーズになってポケモンのHPやワザはかなりインフレしたのに比べ、トレーナー類は逆にeシリーズ時代の方が強いことが多いためです。この記事では触れませんが「ゲンガー」「ウツボット」「メタモン」などはADV時代でも存在感はありました。

地底探険隊
画像1


この時代はすでに持っている手札を抱えたままさらに手札を増やすサポーターが少なく、デメリット無しで純粋に3枚引くものもありません。3ドローのサポーターと比べてもこちらの方が多くの場合強いため、突出してカードパワーが高いといえるでしょう。
ADVで他に強い「ダイゴのアドバイス」と相性がよく、序盤でやや弱いダイゴの代わりに使うのに適していて、地底の枚数よりも質を高めるような効果のおかげでダイゴの使用制限を邪魔しないメリットがあります。
山の下から手札に加えるのでデッキの上を操作するカードと組み合わせられないのと、連続で使うと2枚は1ターン前に見たものになるのがマイナスになることもありますが、採用枚数を抑えることで十分カバーできます。
DPtとSMシリーズで再録されています。

砂漠のシャーマン
画像2

相手の手札を戻させる効果を持っています。PCGでは「ロケット団の幹部」が登場し、あちらはより少ない枚数に減らすこともできますが、こちらは序盤から4枚にすることができるため最初から妨害をしていくのに向いています。この2枚の比較だけでもADV期は積極的にサイドを獲得していくのが有力で、PCG期はサイドレースを慎重に進めていく必要があるのがうかがえます。
他に「ロケット団のおねーさん」も妨害用のサポーターですが、他のサポーターと同じターンに使えないのが自分の展開上厳しく、ほとんどこちらしか使われていません。
後の「ジャッジマン」はほぼ同じ効果ですが、シャーマンは4枚までと少ない枚数を選んで引ける点は注意したいです。基本的には4枚引きますが、ハーフデッキではデッキ切れの負けを防ぐ意図で使うこともありました。

預言者
画像3

デッキの好きなカードを引けるものはこのシリーズでは少なく、サポーターでないトレーナーや特殊エネルギーを用意するのに役立ちます。特に「エネコロロ」との相性がよく、「エナジードロー」ですぐに2枚とも手札に加えられます。これ単体で使う場合効果は弱いとは言えないもののリターンを得るのが遅くなる点は注意したいです。
SMで「マオ」として再録されています。

ポケモンナース
画像4

この時代では珍しい手札や山札の増減に関与しないサポーターです。「ジュカイン」「フシギバナex」「バシャーモ」などのエネルギーの移動や加速が得意なポケモンと組み合わせてエネルギーを捨てるデメリットを軽減して使います。「バトルサーチャー」と組み合わせて状況に合わせて展開用のサポーターと比較して使えるのも便利です。
後に「まんたんのくすり」としてサポーターでないものとしてリメイクされました。基本的にはまんたんの方が便利ですが、サーチャーで繰り返し使えるところは一応強みです。代用して使う場合はうっかり別のサポーターを使わないように気を付けましょう。

町のボランティア
画像5

PCGでは「ポケモン回収装置」や「ホロンの農夫」など便利な再利用カードが出ましたが、ADV期では癖の強いカードしかなく、ターンのサポーターの権利を失ってでも使う価値のあるカードでした。
DPtで「クロツグの貢献」がほとんど同じカードで登場していますが、あちらは5枚までで、こちらは5枚あったらすべて戻さないといけないため戻したくない不要なカードでも戻してしまうことがありますので注意しましょう。

フレンドボール
画像6

ADV期-PCG初期は無色ポケモンが多く使われていて、なるべく早く用意したい「エネコロロ」「ピジョット」といった進化カードをサポーターなしでサーチするのに役立ちます。これら同士に加えて「ノコッチ」「レックウザex」「マグマ団のザングース」や化石カードなどが相手にいればいいため多くの場合成功しますが、これを意識してあえて無色ポケモンを入れなかったり出さないようにする手もあるので構築段階からの読み合いがあります。
基本的には無色ポケモン向けのカードですが、例えば草タイプならメインになる「ジュカイン」「ラフレシアex」「ベトベトンex」以外にもタッチされやすい「ノクタス」「ウツボット」「キレイハナ」や「ニドクインの進化前」なども適用されたりと他のタイプでも活用できることも多く、腐りにくい便利なカードです。
SMシリーズで再録されています。

スピードボール
画像7

進化カードが1種類しか入っていない場合は確実に狙ったカードがサーチできるので特に強力ですが、2種類以上入っていても枚数によっては悪くない確率で成功するため十分採用候補になると思います。他のトレーナーカードにも言えますが、1枚のカードをサーチするためだけのサポーターを使うと全体的な展開力で負けやすいため他の手段で代用できないか比較して採用したほうがいいと思います。

ミステリーゾーン
画像8

手札の進化カードと山札の基本エネルギーカードを交換できます。「エネコロロ」などそのポケモンの効果に基本エネルギーが直結する場合特に強力ですが、コンボを考えなくても進化カードを多めにしてエネルギーを減らしてミステリーゾーンを入れれば全体的な安定性が向上するでしょう。エネルギーを減らしすぎると総数の面で支障が出る恐れがあるのと、相手も有効活用しやすい点には気を付けたいです。

ミステリープレート
画像9

それぞれ相手のサイドが6か5枚の時だけ使える展開に役立つワザと、2から1枚の時だけ使える場に干渉するワザを使用することができます。基本的には前半部のワザをあてにしての採用で後半部はピンポイントで有効なときだけ使うという扱いです(ハーフでの後半のみの採用も多いです)。
「ソーナンス」「サボネア」や化石ポケモンといったバトル場にいる価値の高いポケモンを置きながら展開もできることがメリットです。また「ノコッチ」や「ルリリ」といった展開専用のポケモンを置けないほどベンチスペースがないデッキも候補になるでしょう。
ワザを使わなくても適当なポケモンにつければ引き直し系のサポーターを使ってもだぶつかないのでデッキ圧縮にはなりますが、初手に引けるように多くの枚数を採用するとプレートでスペースが埋まってしまって総合的なデッキパワーが落ちてしまう懸念はあります。ちなみにミステリープレートはもう1種類ありますが、そちらは採用率が低く見たら買えとは言い切れないので今回は載せていません。

その他PCGで再録されたカード
画像10

「オーキドはかせの研究」「モノマネむすめ」「ウツギはかせの育てかた」や「ブーストエネルギー」「ワープエネルギー」といったPCGシリーズに収録されているカードもe時代の再録のものが多くあります。たとえばブーストエネはPCG1直前のプロモと、PCG2の拡張パックでの収録ですが、eのものがあるためそれ以前のADVレギュレーションの場合でも使用可能です。

代用やカラーコピーを禁止した実物のカードのみ使用可能とした自主開催イベントでも差を設けて使用禁止にしている例は聞いたことがありませんが、あくまで当時実際に使えたカードのみを実際に使ってデッキを作ってみたいという場合は時期によってはeのもののみ当てはまるものがあります。

まとめ
黄枠はweb、VS、eシリーズ5弾と拡張パックで言えばほぼ7つ分あるためなかなか覚える気になれなかったかもしれませんが、上記のカードを覚えればADV環境の実戦では8割以上は網羅したと言ってもいいでしょう。
私の記事でももっとシリーズ前半のカードについても触れていきたいと思いますので、読まれた方も是非遊んでみてください!

・過去のPCGシリーズの記事まとめ
https://note.com/kanten620/n/n0f54f94af7e0

・質問箱
https://marshmallow-qa.com/kantenmagichand

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索