PCGとは14 スクランブルエネルギー
今日はスクランことスクランブルエネルギーの紹介をします。
ホロンのポケモンの次にこの環境を代表するエネルギーといえる強力なカードです。

このカードはサイドの枚数が負けていれば好きなエネルギー3個として使えます。
つけたターン以降も場に残ることや条件を満たしていなくても無色1個として使えるなどそれまでのエネルギーカードと比べて効果の高いカードといえるでしょう。

代わりに普通の進化ポケモンにしかつけられない条件が付いています。
このカードとWレインボーエネルギーがつけられるという点でポケモンexに対して優位であり、ex一辺倒の環境にならずに済んだ面がありました。

主な使い道として考えられるのは必要なエネルギーが3個以上の重いワザを使いやすくすることと、エネルギーの数×ダメージの打点上昇が挙げられます。
3エネ技を1枚でテンポよく使えればexと互角にやり合うこともでき、サイドレースで優位に立つことができるでしょう。
Xダメージについても複数のスクランを重ねてつけることによって非exを1撃で倒せるようになることはもちろん150まで到達させることも見込めます。
わるいバンギラスは「スピンテール」「かみちぎる」が前者、「おしつぶす」が後者に当てはまりこのカードの恩恵を最大限に受けたといえます。

このカードを対策するカードとして効果を消せる「クリスタルビーチ」があります。
一定の対策にはなるもののワザを打つターンに暴風や他のスタジアムで割られてしまうと意味がないためトレーナーロックやポケパワーロックと組み合わせたいです。
他には岩マシンも有効で、1進化を経由した2進化には効かないもののアメ進化や1進化を種にすることで捨てさせることができます。
またプレイングとして安易にサイドを先行しないのも念頭に入れたいです。

このカードを採用するデッキについて考えます。
・マルマインex等、自分からサイドを引かせるカードを採用するデッキ
最もメジャーな組み合わせです。
意図的にサイドで負けることで条件を発動させます。
ホロンの導師等でスクランを捨てておくと加速もできて一気に場を完成させることができます。

・ベンチ攻撃が得意なデッキ
サイドが並んでいるときは引かないようにベンチを弱らせ、負けたら効果を発動させたワザを使っていきます。
相手に1~2枚負けている状態を維持するように動いて最後に逆転するのが理想形です。

・展開デッキのカウンターとして採用
基本的に別のエネルギーを使って戦うことを想定しているデッキでも、1~2枚入れて速攻に対しての返しを期待できます。
ピジョットやマグカルゴなど少ない枚数のスクランをサーチできるカードが入っているデッキで活かしやすいです。

スクランが使える環境だと進化ポケモンの3エネ→スクラン1枚、4エネ→スクラン+ホロンコイル というような置き換えができるため重たい進化ポケモンの評価は高めになっていました。
DPシリーズに移行してもDPtが出るまではPCGが使えたため色々なポケモンが使えましたが、PCGが落ちて複数個になる特殊エネルギーが使えなくなると3エネ以上必要なポケモンは一気に使いづらくなってしまいました。
DPシリーズのカードなのにDP以降になると実用に耐えなくなるのが皮肉ですね!


メインコンテンツだったはずのデッキの方も少しずつ書いていますが今月中に1~2個は載せたいところです。

コメント

nophoto
通りすがり
2015年9月20日11:32

こんにちは、PCG記事楽しく懐かしく読ませていただいています。
スクランブルエネは安易に殴りに行ってカウンター食らったり、
逆に慎重になりすぎて本来サイドレースで勝っていた対戦を落としたり、
何かと印象に残るカードでした。

最近のポケカはエネの重い進化ポケモンがとにかく弱いですし、
調整版でもいいので再登場してくれるといいんですが・・・

奏天(寒天)
2015年9月20日12:07

コメントありがとうございます!
スクランは弊害もある一方で対戦面では序盤の引きの差だけで勝敗が決まるものを減らし、デッキ構築面では実戦で戦えるカードを増やした点で大きな存在だったと思います。
この時期にもあったとはいえ最近は特殊なルールを設けない限り全く使用に耐えないカードが増えてるように思えますのでそういったカードが多少使えるようになるトレーナーやエネルギーが出ると面白くなるのですが……。

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